はじめてのRPTQロンドン2019 in 大阪
お久しぶりです。にんじんです。
しばらくブログの存在を忘れて遊び呆けてましたm(_ _)m。まああくまで月イチでやれれば目標達成だから多少はね?(何が?)
さて、今回はPTロンドン2019のRPTQに参加してきましたので整理も兼ねて細々としたことをご報告いたします。具体的にはデッキの選択理由とカードの選択理由、あとサイド含めたマッチアップガイドです。
それではどうぞ!
本戦使用デッキと結果だけ
使用デッキ:アゾリウスアグロ
(参考リストhttps://www.mtggoldfish.com/archetype/standard-azorius-aggro-65756#paper)
今日のリスト(両面カードは軍団の上陸x4)
— にんじん (@CaroBays) 2019年2月10日
東京ではメイン58枚同じリストで抜けてる人がいたので悪い選択肢ではなかったはず
細かいことはブログに書きます!
みんな見てね! pic.twitter.com/RMTWnQ95ZA
メインボード
土地(20)
12《平地》
4《神聖なる泉》
4《氷河の城砦》
クリーチャー(29)
4《不屈の護衛》
4《空渡りの野心家》
4《短角獣の歩哨》
2《追われる証人》
3《アダントの先兵》
1《徴税人》
4《ベナリアの軍司令》
3《拘留代理人》
4《敬慕されるロクソドン》
呪文(11)
4《軍団の上陸》
4《ベナリア史》
3《議事会の裁き》
サイドボード
2《トカートリの儀仗兵》
2《徴税人》
2《不可解な終焉》
2《一斉検挙》
2《呪文貫き》
2《否認》
1《軽蔑的な一撃》
2《大判事、ドビン》
参加者84人くらいでTOP8抜け決勝SE1回戦
赤単後手 ○○ 1-0
ゲートネクサス先手 ○✕○ 2-0
バントミッドレンジ先手 ✕✕ 2-1
スゥルタイミッドレンジ後手 ✕✕ 3-2
ここで目無しになったためドロップ。
RPTQ一週間前(2/2くらい)
デッキが決まらずとりあえずスタンの大会では赤単とジャンドデス鎖回しを使ってみるも結果が出ない。特にデス鎖回しはマナベースに尋常じゃない負担がかかるクセに決まっても勝てないコンボということで断念。持っているカードと相談しつつ赤単を本線に据えて考える。何かがひらめく可能性がゼロではないため持っていないデュアランを揃えておき、木曜日までMTGAで白ウィニーとゴルガリをちょいちょい触る。
前々日(2/8)
昼行バスで大阪入り。晴れる屋大阪店のフライデーに赤単で参加するも、まさかの1ゲームも取れず0-3してしまう。完全に暗礁に乗り上げmtggoldfishと晴れる屋のいい感じのリストを漁りまくる。
夜は別件で大阪に来ていた友人と合流し、通天閣の近くで串カツを食べたあとスパワールドでだべりつつ格安ドミトリーで就寝。八人部屋で外人兄貴がたくさんいたけど寝るだけなので気にならなかった。
大阪のホステル泊まってるけど早速外人兄貴のMacの充電器踏んづけて気まずくなったゾ pic.twitter.com/yfUpAOekZN
— にんじん (@CaroBays) 2019年2月8日
— にんじん (@CaroBays) 2019年2月8日
前日(2/9)
最後の練習チャンス。手持ちで組めて最低限回し方を理解しているものとして、最近結果を出しているアゾリウスアグロを試してみることにする。PPTQを抜けた際もボロスアグロを握っており、ゲームプランやプレイングには一番自信があったため足りないパーツを買い足して晴れる屋大阪店の関帝前哨戦スタンに参加。
参加者30人くらいでTOP8抜け決勝SE3回戦
イゼットマンダ後手 ○✕○ 1-0
グルールアグロ後手 ○✕○ 2-0
バントミッドレンジ後手 ○✕○ 3-0
ナヤミッドレンジ後手 ✕○○ 4-0
ID 4-0-1
まさかの予選1位抜け。全部後手なのにようわからんわ~。緑系に多く当たったが最近よくいる戦隊のカニエルフ(2/2/2順応2 同名サーチ)に対して拘留代理人がブッ刺さりだったのが勝因かな?
ともかくここから先はすべて先手のため少しは楽になりそう。昼食をとりつつ予選の振り返りとサイドプランを練り直す。
決勝SE1 イゼットマンダ先手 ○✕✕
予選8位の人が帰ってしまったらしく、繰り上がりで9位と当たったがこの人が強かった。メインは軍司令連打で取ったものの、サイド後はインスタント除去を的確に合わせられ、プテラマンダーやドレイクを複数並べないなど一斉検挙も機能せず敗北。
デッキ自体の感触は悪くなく、特にメイン先手のブン回りでどんなデッキにでも勝てる可能性があることがわかったためRPTQで使用することを決定する。
あとこの日からなるべくゲーム・サイドイン/アウトの記録を採ってみることにした。(書き方がだいぶ意味不明だが自分用なのでご了承ください)
関帝前哨戦in晴れる屋大阪店
— にんじん (@CaroBays) 2019年2月9日
イゼットマンダ後手○×○
グルールミッドレンジ後手○×○
バントミッドレンジ後手○×○
ナヤミッドレンジ後手×○○
ID →一位通過
イゼットマンダ先手○××
1没!
スゥルタイも赤単もおらんけどメタとは
— にんじん (@CaroBays) 2019年2月9日
夜は友人とトンテキ定食大盛り(500g)をたいらげ、西成区のホテルでサイドをちょっとだけいじり就寝。 トンテキって大阪名物みたいな顔してるけどいつからなんだろう。俺が知らないだけなのか?
RPTQ本番(2/10)
朝起きて昨夜買ったどん兵衛を食べようと思ったら割り箸がないことに気づいて大パニックに陥る。なんとか予備のカミソリの柄で食べ切りホテルを出発。
昨日の玉出で朝飯用のカップ麺買ったら割りばしついてなくてワロタ
— にんじん (@CaroBays) 2019年2月9日
大阪環状線(環状線とは言っていない)に乗り会場へ。有名プレイヤーの密度が高くビビりながらデッキリストを記入し開戦を待つ。あと参加賞プロモの貴族の教主って高いんだなあ。使うか手放すか迷う。
初戦は赤単後手。お互い1マリから3T目ベナリア史まで綺麗につながり勝ち。サイド後は相手が土地2で止まり反転した一番砦アダントや昇殿生物で圧をかけていくが、3マナ揃った相手から鎖回しを3連打される(聞いたら初手マリガンして探しに行ったらしい。そらそう)。トップから降ってきた議事会の裁きで止めつつ吸血鬼トークンと徴税人のスピリットトークンで削りきって勝ち。途中土地プレイと全展開すれば昇殿達成できた場面を逃しておりもうちょい早く勝てた疑惑がある。
二回戦はゲートネクサス先手。メインは空渡り→護衛&空渡り→護衛と2マナみたいな感じで動き一度門パイロを撃たれるもクロックが残り勝ち。サイド後は除去を軽めにしてカウンターを入れるもどちらも引かず、門ヤギ&ギルド会談が定着して門パイロ2発で負け。最後はクロックを展開しつつ、軍司令連打で常に門パイロで1点足りないようにしつつ殴りきって勝ち。
三回戦はバントミッドレンジ先手。軽快に展開してライフ5まで追い詰めるも拘留代理人も裁きも引かず、ダブル野茂み&ハイドロイド混成体&トロスターニで盤面が膠着。アダントでトークンを出し続けるも土地を10枚引いている間にハダーナの登臨が反転し、20/22の野茂みが飛んできて2パンで死亡。ライフ34あったのにー。この時点で残り試合時間20分を切る。サイド後は1マリして土地1で止まったところにラノエルx2→3T目トロスターニで爆散。5分で終わった。お相手は相当調整していたらしく、サイドをかなり散らしてイゼットドレイク絶対殺すマンにしたと言っていました。(もうちょっとよく見せてもらいたかった)
四回戦はエスパーコントロール後手。メインは軍団の上陸から徴税人で仕掛けるもケイヤラス2発&アズカンタ変身&テフェリー定着でライフ2桁のまま負け。サイド後は空渡り→アダントの先兵→ドビンで仕掛け5T目で奥義が使用可能になるブンムーブ!…だったのだがドビンの+1の誘発を忘れてしまい(アホ)忠誠度が7で使い捨てざるを得なくなる。その時は相当マナフラしていてハンドがすべて土地だったが、10枚から1マナを3連打してクロックをなんとか維持。相手の正気泥棒から軍団の上陸、ドビン-1などで耐えられるもギリギリ足りて押し込み勝ち。最後は渇望の時とヴラスカの侮辱連打で6点ゲインくらいされ一度はテフェリーの着地を許すも、こちらもアダントと徴税人連打で攻勢を維持してトークンだけで殴りきり勝ち。
五回戦はスゥルタイミッドレンジ後手。メインはアダントは裏返るものの展開が遅く殺戮の暴君から最終で負け。サイド後はありったけのカウンターとトカートリの儀仗兵を投入するが、肉儀場の叫びを弾いたあと詰めきれず最終→野茂み&枝渡りのマーフォーク連打でライフを安全圏まで回復され、ビビアン・リードとチュパカブラと完全制圧を喰らい負け。
インフェスト弾いたら衰滅撃たれたンゴwww
— にんじん (@CaroBays) 2019年2月10日
2敗で目無しになったので帰りの電車を検索するとちょうどよいのがあったのでドロップ。始まる前は緊張してたけど、実際はゲームに集中できていたので実力は出し切れたと思います。ただやっぱりサイドプランや細かいプレイ、ケアするしないを感覚でやっていた(明確な意思を持ってできていなかった)のでそこが今後の課題かな。ともかく初めてのプロツアー地域予選は3-2という結果でした。やっぱレベルの高いゲームは疲れるけど楽しいね!ちゃんちゃん。
デッキガイド
ゲームプラン指南
まずデッキ名にアゾリウスと付いてはいますが、メインに入っている青いカードは拘留代理人だけであり本質は前環境の白単ウィニーと変わりません。赤単のような火力も無ければ青単のような強烈なアド源もなく、速やかに展開して相手を殴り倒さなければ絶対に勝てません。そのためメインはとにかくブン回りできるキープ判断、サイド後は全体除去と厄介なブロッカーをいかにかいくぐってクロックを維持できるかが大事になります。ライフゲインは基本どうにもなりませんから諦めて殴りましょう(それなりに回れば30点くらいなら削れます)。野茂みは絶対に許さん。
序盤はデッキの最強カードである軍団の上陸を反転させることを目指します。このカードは対各種アグロ・ミッドレンジとのダメージレース、対コントロールでの無限クロック維持、トップ勝負を除去される心配なく実現できるキーカードになります。またよくあるケースとして第二メインの3枚目の土地としても勘定できるので、土地2とベナリア史2枚、のような手札を心配なくキープすることができるようになります。最速3Tに反転するためには初手に土地2枚と1マナ生物が3枚あることが理想です。そのために1マナが18枚も入っており、かなりの確率でキープすることができるでしょう。
1マナを展開する優先度もしっかり考えましょう。基本的に手札にあるものを順番に出すだけですが結構工夫があります。
・前情報のない先手メイン1T目は打点の高い空渡りの野心家・不屈の護衛から出す
・青マナが立っていれば呪文貫きがあるので軍団の上陸は出さない。フルタップしたら出す
・赤マナはショック、黒2マナは渇望の時があるのでタフネスが3の短角獣の歩哨か頭数が減らない追われる証人から出す。同じ理屈で1/1のブロッカーが立っている場合もこれらから出したほうがコンバット時の裏目が減ります
・不屈の護衛はベナリアの軍司令や拘留代理人を守る役割があるため、他に選択肢がある場合はなるべく後回しにする。後半でもベナリア史2章のターンに出せることもあり価値が落ちづらいため
また上記に関連して2T目に2マナ生物を出せる場合もよく考えること。どうせ1体除去されれば軍団の上陸は反転しないので、リスクとリターンを手札と相談しましょう。
中盤はベナリア史、ベナリアの軍司令、敬慕されるロクソドンで戦線を強化しながら攻撃を続けます。自分がそれぞれ使う時に考えていること(メリット/デメリット)をまとめました。
■ベナリア史
裏目が少なくリターンが大きいため、基本的に最優先で出したい。
(メリット)
・一枚で横並びしながら打点8が確保できる(アド損しにくい)
・騎士トークンの警戒でダメージレースの主導権を握りやすい。またコンバット後に召集のコストとしても使える
・不屈の護衛とベナリアの軍司令も騎士なので強化される
・昇殿のためのパーマネントを3つ稼げる
(デメリット)
・呪文貫きされる
・ベナリア史を2連打した次のターン(2章と3章が同時に誘発した時)の解決順に注意する。先に2章のトークンを出してしまうと焦熱の連続砲撃(全体2点インスタント)ですべてを失う可能性があるので、必ず3章→2章の順で解決する。(余談:このデッキの場合は必ずこうするべきだが、ボロスでは英雄的援軍でこのターン出た騎士トークンにも速攻がつくため判断する必要がある)
・高かった(今は比較的安いですが僕は3800で買いました(半ギレ))
■ベナリアの軍司令
除去に弱く攻撃に行かないことが最善である場面が多いため、基本的には最後に出す。
(メリット)
・いるだけでいい。最後にトップして勝ちに行ける(タイムラグなく打点が上がる)唯一のカード
・頭数さえあれば際限なく打点が上がるので軍団の上陸と相性がよい
(デメリット)
・2マナあれば簡単に除去されることがある。特に喪心や稲妻の一撃
・総攻撃などのときに除去を合わせられると大体負ける
・+1/+1カウンターと違って修正が見えないので計算ミスをしやすい(と勝手に思っている)。忘れても誰も助けてくれないので頑張って覚える
・当然だが除去されると修正がなくなるので、可能な限りそれ込みで他のクリーチャーのコンバットを考える。
※例えば2/1や1/1とベナリアの軍司令がいる場合にヴィーアシーノの紅蓮術士(2/1)が攻撃してきた場合、軍司令でブロックしてしまうとゴブリンの鎖回しで全滅する。多少もったいなくてもなるべく戦闘には参加させないようにする
■敬慕されるロクソドン
欲張りたくなるが生物2体+3マナでも十分なこともある。基本的には出せるときに出す。特に赤単相手には鎖回しからタフネス1生物を守るためなるべく早く出したい。召喚酔いしていても召集できるので1マナ生物は出し得。
(メリット)
・最大3T目0マナ9/9
・4/4というサイズで他の生物とは違う軸の対処を迫ることができる。またゴブリンの鎖回しを受け止められる
・5マナなので煤の儀式が効かない
・自身がやられても+1/+1カウンターによる修正は残る
(デメリット)
・よく全力でやると起きているのがロクソドン1体という盤面になるので、常に返しの攻撃を考える必要がある
・召集に使った生物はそのターン殴れないため相手にワンクッション与えてしまう。またロクソドンが手札に溜まると殴らず出し続けるか(テンポ損)、使えないまま殴るか(手札損)の二択を迫られることがある。(警戒持ちは例外なので不敗の陣形とかいいかも)
・打ち消しされるとフォグも撃たれたことになりとても損をする(悲しい)
・トカートリの儀仗兵がいると誘発しないので気をつける(稀によくある)
・キープ基準にならない
終盤はありません。常にコンバット主体で相手にカードかライフの交換を迫りつづけ、最後に除去を使って押し込みましょう。勝つときは大体手札ないです。コンバットのコツとしてはまずフルパンした場合にどうなるかを考え、そこから損なトレードをしないよう引き算していくと計算が楽になります。クリーチャーの数やダブルブロック、全体修正と考えることは多いですが練習して素早く正しく計算できるようにしましょう。
除去は基本的にはブロッカーの排除に使用します。一時追放系の宿命として拘留代理人も議事会の裁きも除去される裏目がありますが、メインはほぼケアできないので思い切りが大事です。一応拘留代理人は不屈の護衛で守ることができます。またトークンは戻ってこないので覚えておきましょう。
サイド後は相手が増量してくる軽量除去、全体除去、蓋となるフィニッシャーとの戦いとなります。
簡易サイドボードガイド
主要なアーキタイプのみ。全く自信ないのでコメント大歓迎です!
赤単
OUT 空渡りの野心家2、アダントの先兵3、敬慕されるロクソドン2
IN トカートリの儀仗兵2、徴税人2、不可解な終焉2、呪文貫き1
最近実験の狂乱が4枚積みでないことも多いですが、増えてきたらもうちょいカウンター多くしてもいいかもしれません。
スゥルタイミッドレンジ
OUT 拘留代理人3、敬慕されるロクソドン4、議事会の裁き3
IN トカートリの儀仗兵2、不可解な終焉2、一斉検挙2
呪文貫き1、否認2、軽蔑的な一撃1
カウンターをたくさん入れる場合は青マナカウントの都合上、拘留代理人をよく抜いています。
OUT 拘留代理人3,ベナリアの軍司令4、敬慕されるロクソドン2
IN 徴税人2、呪文貫き2、否認2、軽蔑的な一撃1、大判事、ドビン2
徴税人はただつよ。ベナリアの軍司令はなくても勝てます。
イゼットドレイク
OUT 拘留代理人2、徴税人1、議事会の裁き3
IN 不可解な終焉2、一斉検挙2、呪文貫き2
サイド後もメインの戦略(横並びからのドン☆)が一番強いと思っているので除去を軽くするくらいです。
白単(同系)
OUT アダントの先兵3、議事会の裁き3
IN 不可解な終焉2、呪文貫き2、否認2
一回もやってないのでよくわからないです。アジャニ採ってないぶん辛そう。
いかがでしたでしょうか。
RPTQはかならず相手がPPTQやLCTの優勝者、またはブロンズレベル以上の強敵ばかりであり簡単なゲームは一つとしてありませんでした。しかし一つの大会に向けて自分なりに真剣に取り組んだこと、そして権利獲得とはならなかったものの3つ勝つことができこのレベルでも自分の実力が通用するんだ、ということが分かりました。残念ながらPPTQおよびRPTQ制度は今回が最後ということらしいですが、今後も変わらず競技マジックに触れて居続けようと思います。とりあえずは3月のマジックフェスタ in 京都にJoinしたので、引き続きラヴニカの献身環境のスタンダードを頑張ります。
繰り返しになりますがゲームプランやサイドボーディングの内容についてご指摘がありましたらコメントかTwitter(にんじん (@CaroBays) | Twitter)でリプいただけると嬉しいです。
拙い文章でしたがお読みいただきありがとうございました!
ではでは